整備工場の車検、車検の基礎知識

法定点検って?車検とは違うの?

法定点検ってなに?車検とは違う?

法定定期点検とは法律で決められてる点検のことで、車を持ってる人は決められた期間ごとにかならず点検をしなければいけません。

自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。

参考:道路運送車両法第四十七条

このように法律で決められています。そして法定定期点検には12ヶ月点検24ヶ月点検があります。

法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検の違いって?

法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検でまず最初に分かる違いといえば期間です。

その名の通り12ヶ月ごとに行う点検と24ヶ月ごとに行う点検があります。1年ごとと2年ごとですね。

そして法定12ヶ月点検の点検項目は26項目。24ヶ月点検の点検項目は56項目(12ヶ月点検の項目も足している)。

12ヶ月点検の項目と24ヶ月点検の項目はうまく違うようになっています。

12ヶ月点検の項目

点検項目

各部分

内容

エンジン回り

エンジンオイル

オイルの漏れ

冷却装置

冷却水の漏れ
ファンベルトのゆるみ・損傷

排気ガス、測定など、エンジン

排気ガスの状態(排気ガスの色・CO,HCの濃度)
エアクリーナーエレメントの状態(汚れ、詰まり、損傷)

電気装置

点火装置

点火時間
ディストリビュータのキャップの状態
スパークプラグの状態

バッテリー、電気配線

バッテリーターミナル部のゆるみ、腐食

ブレーキ回り

ブレーキペダル

遊び、踏み込んだ時の床板とのすき間
ブレーキの効き具合

パーキングブレーキ

引きしろ
ブレーキの効き具合

ホース、パイプ

漏れ、損傷、取り付け状態

マスタシリンダーホイールシリンダーディスクキャリパ

液漏れ

ブレーキディスクブレーキパッド

ディスクとパッドのすき間
パッドの摩耗

ブレーキドラムブレーキシュー

ディスクとパッドのすき間
パッドの摩耗
シューの摺動部分及びライニングの摩耗

ハンドル回り

パワーステアリング装置

ベルトのゆるみ、損傷

動力伝達装置

クラッチ

クラッチペダルの遊び
切れた時の床板とのすき間

プロペラシャフトドライブシャフト

連結部のゆるみ

トランスミッショントランスファ

オイルの漏れ、量

タイヤ、足回り

タイヤ

タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗)

ホイール

ナットとボルトのゆるみ

排ガス防止装置

エキゾーストパイプ、マフラー

取り付けのゆるみ、損傷

24ヶ月点検の項目

24ヶ月点検の項目は12ヶ月点検の項目に加えて赤く表示しました。

点検項目 各部分 内容
エンジン回り エンジンオイル オイルの漏れ
燃料装置 燃料漏れ
冷却装置

冷却水の漏れ
ファンベルトのゆるみ・損傷

排気ガス、測定など、エンジン

排気ガスの状態(排気ガスの色・CO,HCの濃度)
エアクリーナーエレメントの状態(汚れ、詰まり、損傷)

電気装置 点火装置

点火時間
ディストリビュータのキャップの状態
スパークプラグの状態

バッテリー、電気配線 バッテリーターミナル部のゆるみ、腐食
電気配線 接続部のゆるみ及び損傷

ブレーキ回り

ブレーキペダル

遊び、踏み込んだ時の床板とのすき間
ブレーキの効き具合

パーキングブレーキ 引きしろブレーキの効き具合
ホース、パイプ 漏れ、損傷、取り付け状態
マスタシリンダーホイールシリンダーディスクキャリパ

液漏れ
機能、摩耗及び損傷

ブレーキディスクブレーキパッド

ディスクとパッドのすき間
パッドの摩耗
ディスクの摩耗及び損傷

ブレーキドラムブレーキシュー

ディスクとパッドのすき間
パッドの摩耗
シューの摺動部分及びライニングの摩耗
ドラムの摩耗及び損傷

ハンドル回り

パワーステアリング装置

ベルトのゆるみ、損傷
油漏れおよび油量
取り付けのゆるみ

ハンドル 操作具合
ギア・ボックス 取り付けのゆるみ

ロッド及びアーム類

ゆるみ、がた及び損傷
ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂及び損傷

かじ取り車輪 ホイール・アライメント
動力伝達装置 クラッチ

クラッチペダルの遊び
切れた時の床板とのすき間

プロペラシャフトドライブシャフト

連結部のゆるみ
自在継手部のダスト・ブーツの亀裂及び損傷

トランスミッショントランスファ オイルの漏れ、量
デファレンシャル 油漏れおよび油量
タイヤ、足回り タイヤ タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗)
ホイール

ナットとボルトのゆるみ
フロント・ホイールベアリングのがた
リア・ホイールベアリングのがた

排ガス防止装置 エキゾーストパイプ、マフラー

取り付けのゆるみ、損傷
マフラーの機能

緩衝装置

取付部及び連結部 ゆるみ、がた及び損傷
ショック・アブソーバー 油漏れ及び損傷

ばい煙、悪臭のあるガス
有害なガス等の発散防止装置

ブローバー・ガス還元装置

メターリング・バルブの状態
配管の損傷

燃料蒸発ガス排出抑止装置

配管等の損傷
チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷
チェック・バルブの機能

一酸化炭素等発散防止装置

触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付のゆるみ及び損傷
二次空気供給装置の機能
排気ガス再循環装置の機能
減速時排気ガス減少装置の機能
配管の損傷及び取付状態

車枠及び車体   ゆるみ、及び損傷

車検とは別物?

車検と法定定期点検は別物です。

名前からも分かるように、車検は検査で法定定期点検は点検。

車検にも検査基準ががあります。
車検だけの基準だけだとぎりぎりでも通ってしまえば車を運転できてしまうので実際には安心して車を運転していけるかどうかは不安です。

なのでちゃんと法定定期点検もしていく必要があります。

同じ車かの確認

車検証、申請書類の内容と持ってきた車が同じか。

サイドスリップの検査

前輪タイヤが横滑りしないか、横滑りの量など

自動車の見た目の検査

外観や、ライト類、車体などに問題がないか。

ブレーキの検査

前後輪のブレーキの効き具合だったり磨耗具合はどれくらいか。

スピードメータの検査

ちゃんと実際に出している速度とスピードメータの表示されてる速度が同じかなど。

ヘッドライトの検査

ヘッドライトの光の量、軸、色などが基準の範囲内に収まっているかなど。

排気ガスの検査

排気ガスの濃度の検査。一酸化炭素や炭化水素など。

下廻りの検査
車の下部の検査、かじ取り装置・オイルが漏れてないかなど

法定点検はやらないとダメ?(12ヶ月・24ヶ月)

原則ダメです。法定点検は法律で決められていることです。

ただ、今のところ仮にやっていなくても罰則がないからやってない人が半数くらいいるみたいです。

24ヶ月点検は車検を通すときに整備工場だったりディーラーだったりに同時に点検も行ってくれるのでだいたいの人は受けています。

ただしユーザー車検をしてる人なんかはやってないかもしれません。

12ヶ月点検に関しては車検で同時にやることもないからやってない人も多いかもしれないですね。

でも点検をしないことによって、整備不良で重大な事故を起こしたり、事故までには至らなくても故障したり。(点検を行わなかった場合の故障については基本的に保証はされない)
その場合ちゃんと点検をしたときの何倍もの費用がかかったりします。

そして、車を売却するときには、12ヶ月点検を行っている車とそうでない車での査定額に大きく差がつくことがあります。

このように法定点検を行わないことによるデメリットもありえるし、法定定期点検を行うことは法律で決まってて、義務です。

ただ、点検を受けることは義務ではありません。

どういうことかというと、必ずしも業者にやってもらう必要はないということです。

自分で点検をしても法律的には大丈夫なんです。

だから24ヶ月点検は業者などにやってもらい、12ヶ月点検は自分で行う…というやり方も大丈夫です。

走行距離が5000km以下であれば目で見て確認できる範囲の点検がメインになってくるから簡単かもしれないです。

5000km超えるとエンジンのスパークプラグやブレーキパッドのチェックなど分解などしていかないとダメなので初心者に難しいでしょう。

12ヶ月点検の費用は基本的には1万から2万くらいです。
メンテナンスノートに書き込みをしっかりして目視でもちゃんと責任をもった点検ができるのなら自分でやってもいいかもしれません。多少の知識や勉強も必要だし、自分で点検を行って故障したときの後悔や、安全面の安心感、時間なども加味して1~2万払って業者にさくっとやってもらうか自分でやるかを決めるといいでしょう。

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